こんにちは!あなたの健康と美容を応援するAyuです😊
突然ですが、あなたに一つ、衝撃的な質問をさせてください。
「骨のために良かれと思って毎日摂っているカルシウムが、あなたの骨を素通りし、血管をボロボロにしているかもしれない」
…もし、そう言われたら、どうしますか?
「え、そんなバカな!?」
そう思ったあなたにこそ、ぜひ知ってほしい“影の主役”がいます。
それが、今回のテーマである「ビタミンK」です!
ビタミンKは、カルシウムを正しく骨に導き、私たちの健康寿命を左右する、まさに「縁の下の力持ち」。
全2回の新シリーズで、その知られざるパワーの秘密を解き明かしていきます。
記念すべき第1回は【メリット編】。
ビタミンKが、私たちの骨と血管にとって、いかに素晴らしい救世主であるかをお伝えします!
🤔 ビタミンKって何者?2つの顔を持つ縁の下の力持ち
「ビタミンK」と一言で言っても、実は大きく分けて2つの種類があり、それぞれ得意なことが違います。
まずは、この2人のキャラクターの違いを理解しましょう!
🌿 ビタミンK1(フィロキノン)
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ニックネーム:止血のビタミン
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多く含まれる食材:ほうれん草、小松菜、ブロッコリーなど、緑の濃い葉物野菜
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主な働き:ケガをした時などに血を固めて出血を止める「血液凝固」のスイッチを入れる。
ビタミンK1は、主に血液を固める働きを担っています。このお話は、次回の【注意点編】で詳しく解説しますね。
🥢 ビタミンK2(メナキノン)
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ニックネーム:骨のビタミン
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多く含まれる食材:納豆、チーズ、卵黄など、発酵食品や動物性食品
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主な働き:カルシウムが骨に沈着するのを助け、骨を丈夫にする。
いかがですか?同じビタミンKでも、働きが全然違いますよね。
そして、今回のテーマである「骨と血管の健康」において、特に重要な働きをするのが、このビタミンK2なんです!
🦴【骨の新常識】カルシウムを骨に“接着”させるビタミンK2の魔法
「骨の材料はカルシウム」。これは間違いありません。
でも、材料があるだけでは、頑丈な家は建ちませんよね?
セメントや釘といった「接着剤」が必要です。
実は、骨も同じ。
カルシウムという材料を、骨にしっかりとくっつける「骨の接着剤」の役割を果たすのが、ビタミンK2なんです!
カルシウムを骨に運ぶリレーチーム
私たちの体の中では、骨を作るためにこんなチームプレーが行われています。
①【配達員:ビタミンD】
ビタミンDが、腸で吸収されたカルシウムを血液中に取り込み、骨の前まで「お届けものですよー!」と運んできます。②【現場監督:ビタミンK2】
骨の前で待っていたビタミンK2が、「オステオカルシン」というタンパク質に「働け!」と命令を出します。③【接着剤:活性化オステオカルシン】
命令を受けたオステオカルシンは、やる気満々の「活性化オステオカルシン」に変身!
血液中のカルシウムをガシッと掴んで、骨に沈着させ、骨からカルシウムが逃げ出さないように見張ります。
このリレー、すごいですよね!
ビタミンK2という現場監督がいないと、せっかくビタミンDが運んできたカルシウムも、ただ骨の前を通り過ぎるだけ。骨の中に入ることができないんです。
「カルシウム+ビタミンD+ビタミンK2」
この3つが揃って初めて、丈夫な骨が作られる。これが骨の健康の新常識です!
✨【血管のアンチエイジング】動脈硬化を防ぐ“血管のお掃除屋さん”
ビタミンK2のすごい働きは、これだけではありません。
骨に行けなかったカルシウムが、悪さをするのを防ぐという、もう一つの重要な役割があるんです。
「血液サラサラ」の本当の意味
「ビタミンKは血液をサラサラにする」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、これは少し誤解を招く表現です。
正しくは、「血管の壁をキレイに保ち、しなやかにすることで、結果的に血液の流れをスムーズにする」というのが、ビタミンKの本当の働きです。
血管が“骨化”する!?カルシウムの石灰化を防ぐ
骨に入れなかったカルシウムは、行き場を失って血液中を漂います。
そして、まるで悪霊のように、本来いてはいけない場所である「血管の壁」にくっついてしまうことがあるんです。
これが、血管が硬く、もろくなる「石灰化」という現象。
動脈硬化の大きな原因であり、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高める、非常に恐ろしい状態です。
しかし、ここでもビタミンK2が大活躍!
ビタミンK2は、「MGP(マトリックスGlaタンパク質)」という、もう一つのタンパク質にも命令を出します。
活性化したMGPは、いわば「血管のお掃除屋さん」。
血管の壁にカルシウムがくっつかないようにパトロールし、石灰化を防いでくれるのです。
カルシウムパラドックスを解決する鍵
「骨のために良かれと思ってカルシウムをたくさん摂ったら、逆に動脈硬化を進めてしまった…」
これを「カルシウムパラドックス」と言います。
この悲しい矛盾を解決してくれるのが、ビタミンK2なんです。
👩「つまりビタミンK2は、カルシウムに『お前の居場所は骨だ!血管に行くんじゃない!』って教えてくれる、交通整理員みたいな存在なんだね!」
👨⚕️「その通り!カルシウムを正しく導くことで、骨と血管、両方の健康を同時に守ってくれる、まさに救世主なんですよ。」
✍️ まとめと次回予告
シリーズ第1回【メリット編】、いかがでしたか?
ビタミンK、特にビタミンK2の知られざるパワーに、驚いた方も多いのではないでしょうか。
今回の大切なポイントを、最後におさらいしましょう。
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✅ ビタミンKには「止血のK1」と「骨のK2」の2種類がある。
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✅ K2は、カルシウムを骨に沈着させる“接着剤”として働き、骨粗しょう症を予防する。
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✅ K2は、カルシウムが血管に付着するのを防ぐ“お掃除屋さん”として働き、動脈硬化を予防する。
ビタミンKが、骨と血管の健康を守るヒーローであり、私たちの健康寿命を延ばすための重要な鍵であることが、お分かりいただけたと思います。
しかし、このビタミンKには、絶対に知っておくべき“もう一つの顔”があります。
特に、ある特定のお薬を飲んでいる方にとっては、ビタミンKの摂取が命に関わるほど、慎重にならなければいけないケースがあるのです。
全2回シリーズの次回、【第2回:注意点・Q&A編】では、
「ワルファリン服用者は必読!ビタミンKと血液の正しい知識と付き合い方」
をテーマに、ビタミンKと血液の、より深くデリケートな関係について、Q&Aを交えながら徹底解説します。
あなたの、そしてあなたの大切な家族の健康を守るために、必ず知っておいてほしい情報です。
ぜひ、次回の完結編もお見逃しなく!
今回も最後まで読んでくださって、ありがとうございました😊
また次の記事でお会いしましょう!